先日、大阪&京都旅行に行ってきました。
大阪でラルクのライブを見て、10時過ぎに京都入りして21時前の新幹線で帰るという短時間の滞在でしたが、帰りの京都駅で妙なことに気付いたんです…。
あるはずのホームが無い…??
お分かりになるだろうか(心霊写真風に←違うのでご安心を!(笑))
乗り場案内を見ると0番線なんていう変なホームがあり、1番線が無い。
さらに、2~14番線はあるのに、この案内板があるのは30番線。
「京都駅って東京駅よりホーム多いの!?さすが都(みやこ)は違う!」と思いましたが、1番線&15~29番線の16本は欠番というインチキです(笑)
カギは業界用語(?)に!
実は、乗客向けに案内するホームの番号とは別に、駅の中を通る線路ひとつひとつにも番号が振られているんです!(だから、「番線」と呼ぶんですね。)
現在の0番のりばと2番のりばの間には、通過列車が使うための線路があり、この線路にはホームがありません。ですが、これも立派な線路のひとつであり、これが京都駅の「1番線」と呼ばれる線路なんです。
でも、だったら0番ホームなんて作らずに、1番のりばと名付ければ済む話。なのにそれをしなかった理由は、なんと「駅員さんが間違えるから」(笑)
たとえば、お客さんに「特急サンダーバードは何番線ですか?」と聞かれた時に、「番線…線路としては0番線…。あっ、でもホームは1番か!」と、ちょっとした混乱の元になってしまいます。
そこで、線路の番号とホームの番号を同じにしようということになり、ホームのない1番線は欠番になりました。
じゃあ、15~29番ホームはどこいった?
0番のりばの理屈でいくと、ホームの無い線路が15本あるのか?という話になりますが…京都駅にそんな大量の線路はありませんし、今も昔も存在しません!
なんでやねん!?
…いや、なんなんどすぇ??
はい、気を取り直して説明します。
犯人は山陰本線だった!
現在、31~34番ホームを使用しているのは山陰本線。
京都駅では嵯峨野線として案内されていますが、これは山陰本線の京都駅から園部駅までの区間に付けられた愛称です。
かつて、この山陰本線のホームは「山陰1番(~4番)のりば」と呼ばれていましたが、1994年12月にホームの呼称が変更され、31~34番のりばとなりました。ついでに、当時は「はるかホーム」と呼ばれていた、関西国際空港に向かう特急「はるか」の専用ホームも30番のりばとなりました。
なぜいきなり30か?→ただの遊び心!
「それ、なんで30なのか説明になってないから!」って思いますよね?ごもっともです。
新幹線ホームの14番のりばに続いて15番のりばにならなかった理由は…なんと、ただの語呂合わせなんです!
「山陰本線」の3。
そう。「さん」いん、ってことです。
いやー、もう信じられません。
僕だって、これが気になって調べた挙げ句にこの事実を知って、信じたくなかったですから(笑)
しかも、そんな語呂合わせの結果、日本一大きな数字のホーム番号になっちゃいました!
山陰本線の語呂合わせが許されるのなら、富士駅を3776番とか、押上駅を634番(←東京スカイツリーの最寄駅)とか、何でもアリだと思うんですけど!!
他にもある駅のホームの謎、探してみると楽しいですよ!
今回、京都駅があまりに極端だったので調べてみましたが、たしか立川駅も欠番があったり、横須賀駅は両側に線路があるのに階段がない(踏切も横断歩道もありません)不思議な構造だったりと、意外と駅のトリビアってあるんですよね。
あなたが利用している駅にも、意外とそんなトリビアがあったりするかもしれませんよ?