【保存版】総合火力演習チケット入手法・アクセス・注意点・持ち物

ミリタリー・自衛隊ネタ
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「国内最大の実弾演習」として、毎年夏にちょっとしたニュースになる富士総合火力演習。

「実弾演習」と呼ばれる通り、この演習は陸上自衛隊の戦車やヘリコプターが本物の大砲やミサイルを使用し、「日本に攻めてきた敵を撃退する」というシナリオで訓練を行うもので、毎年一般公開もされています。

この規模の演習を一般公開することは世界的にも珍しく、戦車が射撃する時の迫力といったら、あれに代わるものは見たことがありません。僕は過去10回ぐらい行っていますが(笑)、チケットさえ手に入るのなら毎年行きたいぐらいです。

ニュースをご覧になった方は「ところで、どうやったら見学できるの?」と思われた方もいるでしょう。

そこで今回は、総合火力演習を見に行く方法と、見学時の注意点をご紹介します♪

チケットの入手法

総合火力演習の見学にはチケットが必要です。
まずは、その入手方法を紹介します。

正攻法は、ホームページか往復ハガキで応募


※防衛省HPから引用

電車利用の一般券でも、倍率は29倍!!

実は毎年6月に一般公募が行われており、防衛省のホームページからのネット申込と、往復ハガキによる応募の2種類の方法が用意されています。

しかし、平成27年度の倍率は29倍!そう簡単に当たるものではありません。

以前は同一人物が複数の往復ハガキを出しても大丈夫でしたが、最近では1人1枚のみ、さらには往復ハガキとネットの二重申込も無効になるとHPに記載があります。

ただ、チケット1枚で4名まで入場可能で、家族や友人の名前で当選したチケットでも入場できますから、どうしても行きたい方は名前を借りまくって往復ハガキを出しましょう。

僕がハガキを出しまくって行っていたのはもう10年以上前になりますが、あの頃は往復ハガキ10枚出せば当たっていたので、状況が全然違いますね。

駐車場付きの倍率は200倍以上。電車券で応募しましょうw

会場である東富士演習場は富士山の麓で、当然交通の便が良い場所ではありません。

なので、車で行きたくなるのですが…平成21年度のデータで、駐車場付きチケットの倍率は209.5倍という衝撃的な数字が出ています(笑)

しかも、当選しても駐車場から徒歩で会場に行けるわけではありません。

「演習場」なんていう場所に見学者用の駐車場が整備されているはずもなく、準備される駐車場の大半は近隣の自衛隊駐屯地の駐車場で、そこからバスで移動することになります。たしかに御殿場駅よりは近いですし、混雑も若干少なめではありますが、それでも演習終了後のバス待ちに1~2時間はかかります。

これだったら、演習を見られる確率が10倍高い、駐車場無しのチケットを応募する方が正解です。

駐車場無しの券で、マイカーで見に行く方法

夜明け前に行動する気合があれば、駐車券がなくても車で総合火力演習に行くことは可能です。

駐車券は「自衛隊が用意する駐車場に止める権利」でしかないので、車で御殿場周辺まで行って、そこからタクシーや御殿場駅からのバスで移動する分には問題ありません。

ただし、近隣の駐車場は夜明け前には熱心な見学者の車で満車になることがほとんどです。これを確実に実施するためには、事前に朝3~4時といった時間にタクシーを予約しておき、深夜の内に御殿場周辺の駐車場に車を止め、そこからタクシーで会場入りするという作戦が必要になります。

青少年券は、29歳以下が1人いればOK♪

前述の通り、総合火力演習のチケットは1枚で4名まで入場可能です。
その中に1人でも29歳以下の方が含まれる場合は、青少年券という特別枠のチケットで入場が可能です。

「自衛隊に関心のある若者に見て欲しい!」という趣旨で存在するわけですが、若干ながら当選確率が上がるので、若い人と一緒に行けるのであれば青少年券を狙いましょう。

裏ワザ:関係者から入手する

世の中のイベント同様、総合火力演習にだって「関係者席」が存在します。
簡単に手に入るものではありませんが、入手できるパターンをご紹介します。

自衛隊の広報施設や地方協力本部で入手

これは常に実施されるわけではありません。

ただ、過去には朝霞にある陸上自衛隊広報センターのイベントの一環で、来場者のみが応募できる専用枠でのチケットがあったり、イベントの景品としてチケットが用意されることがありました。

また、各都道府県にある地方協力本部(要するに採用事務所)では、入隊希望者向けに見学ツアーを実施していることがありました。

ただし、最近はチケットがプラチナチケット化してしまったので、大々的にアピールすることは少なくなり、本気の入隊希望者でもない限り、この方法でチケットを入手することは難しくなっています。

自衛隊関係者から入手:一般公開日以外や特等席のチャンスも!

自衛隊の内部でも、当然チケットは流通していて、自衛官や自衛隊OB、防衛関連企業の方が知り合いにいれば、入手できる可能性があります。

それは自衛隊に協力的な議員先生(「ヒゲの隊長」こと佐藤議員が有名ですね)に渡す用だったり、基地がある地域の協力者に渡す用、隊員家族に見せる用など、色々な用途が考えられますが…結構な枚数が流通しています。

超・階級社会の自衛隊ですから、頼む相手の階級が高ければ高いほど入手確率は上がり、会場から徒歩で行ける駐車場付きのチケットを入手できることすらあります。

しかも、詳しくは後述しますが、一般公開日より前に行われる事前訓練・予行のチケットや、一般公募では絶対に出てこない特等席のチケットが入手できることもあります。

とはいえ…なかなか自衛官の知り合いなんていないのが現実。

なので…。

自衛隊と取引のある企業の人から入手する

実は、僕は過去10回ぐらい総合火力演習に行っていますが、一般公募で行ったのはそのうち3~4回。それ以外は、自衛隊と取引のある企業からチケットを入手しました。というか、自分がそういう会社に勤務していました(笑)←ちなみに今は違います

パッとイメージできるのは、戦車や戦闘機を製造している三菱重工業のようなメーカーですが、たとえば大砲の弾に入っている火薬は、ヘーベルハウスで有名な旭化成が作っていたりします。

他にも、こんな会社だって自衛隊と取引しています。

  • 食材や燃料を納入している会社
  • パソコンや事務用品をリースしている会社
  • 自衛隊OBを雇用している、保険会社や警備会社
  • 自衛隊施設の建設や修理を行っている地元の建設会社

このように、意外な会社が関係を持ったりしているので、もしかするとあなたの会社にもそういう人がいるかもしれませんよ??

だからといって、手当たり次第に「総合火力演習のチケットくれ!」と頼んで回ったら友達なくしますし、最近は関係者チケットも人気なので、相応の信頼関係を築いてからお願いしてみてくださいね^^;

関係者向けチケットのメリット

開催日が複数ある

一般公開日は1年に1日しかありません。

ですが、総合火力演習は自衛隊の正式な訓練のひとつであり、一般公開日の前にも事前訓練・予行として1週間ほど実施されています。

実はこの日程についてもチケットは存在し、関係者向けチケットには予行日のものも含まれます。

特等席のチケットがある

一般公募のチケットは「青券」という最低ランクのチケットで、会場前方のブルーシート席か、会場向かって左側後方にあるスタンドのどちらかにしか入れないチケットです。

シート最前列や、見晴らしの良いスタンド上段は夜明け前には埋まっているような有様で、8~9時にのんびり来ようものなら、シート席に隙間を見つけるのも大変です。

ですが、ハイレベルな関係者から入手できるチケットには黄色や赤など、別の色のチケットがあり、「赤券専用スタンド席」などに入ることができます。

これを入手できる人は限られていますから、多少遅めの時間に到着しても席が空いています。僕も関係者経由で一度だけ赤券+畑岡駐車場(会場に徒歩で向かえる唯一の駐車場)を入手できたことがあり、悠々とスタンドに陣取ることができました。

チケットを取れなかった時の最終手段

これ、試したこともなければ見たこともありませんが…。

当日の朝、御殿場駅で「一緒に入れてください!」と頼み込めば、当選ハガキを持っている1人参加の人が絶対に見つかるはずです。ハガキ1枚で4人入れますから、当選者にもデメリットはありません。

抽選に外れ、関係者も周りにおらず、オークションでも買えず、それでもどうしても見たいという方は、試してみる価値はあります。

交通アクセス

チケットさえ入手できれば、交通案内は充実しているので迷うことはないと思いますが、一応書いておきますね。

電車の場合:JR御殿場線 御殿場駅

総合火力演習が行われる東富士演習場の最寄り駅は、JR御殿場駅です。

運行している路線はJR御殿場線という、単線で3両編成のローカル路線(笑)
1時間に数本しか運転していないので、時間には十分注意してください。

御殿場線に辿り着く方法は、大きく分けて3つあります。

JR東海道線 国府津駅

東京都の東側、神奈川、北関東方面からのアクセスは東海道線が便利です。

東京駅から国府津駅まで約1時間20分、そこから御殿場駅までは約1時間。

国府津駅は御殿場線の始点なので、座れる可能性が高いのもメリットです。また、小田原駅から10分程度なので、東海道新幹線で小田原まで向かうのもアリですね。

小田急小田原線 新松田駅

新宿や町田など、東京都の西側から行く時は小田急線が便利です。

新宿駅から新松田駅まで、急行で約1時間20分。
ここで乗り換え、JR松田駅から御殿場駅までは約30分。

国府津~御殿場のほぼ中間点なので御殿場駅までは近いですが、国府津駅から乗車している来場者で席は埋まっていることがほとんどですから、座ることはまず不可能です。

JR東海道線 沼津駅

御殿場線のもうひとつの始点/終点が沼津です。

僕は沼津から乗ったことはありませんが、静岡以西からのアクセスであれば沼津駅で間違いありません。

沼津駅から御殿場駅までは約40分。

車の場合:東名高速道路 御殿場IC

車で来場する場合、最寄りの高速道路出口は東名高速道路の御殿場ICです。

ここから国道138号線を須走方面に向かうことになりますが、駐車場によってその先は異なります。要所要所に立て看板が設置されているので、ご自分の駐車場を間違えないように向かいましょう。

僕は見落として東富士五湖道路に入ってしまい、山中湖まで行ってしまったことがあります(笑)

見学時に気を付けるべき3つのポイント

総合火力演習はド迫力で、ミリタリーマニアでなくても楽しめますが、一方で非常に過酷なものでもあります。夏フェス気分で行くと酷い目に遭いますから、しっかり準備していって下さい!

真夏の炎天下、日陰なし→水分補給と日焼け対策必須!

総合火力演習が開催されるのは8月後半、言うまでもなく真夏です。
観客席に日陰は一切なく、そこに容赦なく日差しが襲いかかります。
水分補給・日焼け対策は入念に行いましょう。

傘は使用禁止→雨具・帽子・日焼け止めを持参!

演習の最中は、雨傘・日傘とも使用禁止です。

射撃の衝撃波で飛ばされる可能性があること、後ろの観客から見えなくなることがその理由です。なので、雨が降った時に備えてレインコート、日焼け対策には帽子と日焼け止めを持参しましょう。

富士山周辺の天気は変わりやすく、御殿場や三島の天気予報が晴れでも雨が降ることがあるので、雨具やタオルは必ず持って行きましょう。

待ち時間は約6時間!

行く時間と帰る時間にもよりますが、電車の時間と会場の混雑のバランスを考えると、7~8時には会場に到着しておきたいところです。

そのぐらいの時間を狙って御殿場駅に到着すると、帰るまでに約6時間の待ち時間を味わうことになります。

  • 御殿場駅→会場のバスの乗車待ち:1時間
  • 会場到着から演習開始(10時過ぎ)の待ち時間:2~3時間
  • 会場→御殿場駅の乗車待ち:1~2時間

バス待ちの間は立ちっぱなしですし、会場はスタンドのベンチかブルーシートの上に座ることになるので、厚めの座布団など持って行きましょう。ちなみに、イスは演習中は使用禁止です。

持ち物

「気を付けるポイント」でも少し触れましたが、あらためて列挙しておきます。

  • チケット(当たり前か^^;)
  • 飲み物(炎天下6時間分)
  • 帽子
  • 日焼け止め
  • レインコート
  • タオル
  • 座布団
  • カメラ・双眼鏡等
  • 暇つぶしグッズ(ゲーム機、書籍など)

後半は脅しみたいなことも書いていますが、それだけ大変な思いをしてでも見る価値はあります。ぜひ一度、見に行ってみて下さい!