物価が激安で、「月5万円生活ができる!」という言葉がひとり歩きしているジョージア。
たしかに実現している人もいますが、僕のように4ヶ月で112万円使った人だっていますw
「人それぞれ」で済ませてしまうのも、ジョージア推しの在住者として無責任な気がするので…。
ぼくのジョージア生活4ヶ月分の銀行明細と現金メモを全て集計して、この597件のデータを元にジョージアの生活コストを割り出してみることにしました!
確実に使いすぎであろうぼくの生活コストだけでなく、「ゼータクもガマンもしない生活なら、使うのはこれぐらいでしょ」という金額も割り出しています。
※1ラリ=38円で計算
4ヶ月分、597件の明細から「超リアルなジョージア生活のコスト」を解説
必須の生活費:78,011円/月
家賃+水道光熱費(宿泊費):42,361円/月
この期間、ぼくは日本人経営のゲストハウス「カカシハウス」に宿泊しており、クラウドファンディングで6ヶ月分の個室宿泊チケットを25万円で購入していました。
ゲストハウス=水道光熱費は宿泊費に込みなので、この値段になります。
普通にAirbnbや賃貸の部屋を借りれば300ドル(33,000円)/月ぐらいからありますし、ドミトリーでも充分という人であれば15,000円/月ぐらいで清潔なところに泊まれるので、1~3万円程度削る余地はあります。
食費:32,308円/月
この内訳は以下のとおりです。
- 外食&デリバリー:21,487円/月
- スーパーの買い物:7,724円/月
(9割は自炊用の食材のはず) - 8ラリ飯(後述):3,097円/月
ぼくの場合、物価の安いジョージアでまで食事をケチろうとは思ってないので、中華やタイ料理はしょっちゅう食べてましたし、たまに寿司を食べたりもしています。
なので、外食をゼロにして自炊をもう少し倹約すれば、ここから1.5万円削るぐらいはできるでしょう。
ちなみに、だいたい1食あたりの食費はこれぐらいです。
- 外国料理の外食:600~1200円
- ジョージア料理の外食:300~800円
- 売店の菓子パンやケバブ:70~300円
- ぼくの自炊:250~400円
(肉300g・ごはん・野菜)
パン・ヒンカリ・パスタ…といったような、日本でいう「もやし・納豆・タマゴ」みたいな自炊にすれば劇的に安くすることも可能です。
※8ラリ飯:カカシハウスで平日に提供される、1食8ラリの夕食
交通費:1,750円/月
地下鉄が603円/月、タクシーが1,147円/月。
僕はだいたい徒歩20分までは歩き、それ以上になると地下鉄(一律19円)に乗る感じ。
タクシーを使うのは、地下鉄のないエリアに行くときや深夜の移動ぐらいで、月2~3回ぐらいです。
スマホ代:699円/月
初月はよく分からず、ネット3GB+通話&SMS無制限プランに25ラリ使ってしまいましたが、通話なんてほぼしないので翌月以降はネット3GBのみの9ラリに変更し、通話は都度課金にしています。
その他:893円/月
カカシハウスの洗濯料金(190円/回)やATM手数料など。
【必須の生活費まとめ】これだけなら5万円に抑えることもできる
家賃と食費の部分でぼくは多めに使っているので、ここを意識的に抑えれば、トータル5万円に収めることができます。
宿泊をドミトリーにしたり、食事を思いっきりケチればさらに下げることも可能。そこまでやって初めて「ジョージアで月5万円生活」が成立する余地が出てきます。
ただし、生活費というものはこれだけではありません。
必須じゃないけど、普通はかかる出費:19,945円/月
服や家電を買ったり、髪を切ったりといったことも、当然「生活費」。
また、長期滞在になるとクレジットカード付帯の海外旅行保険の有効期間も過ぎてしまうので、ジョージアの健康保険に加入する必要も出てきます。
ここではそのような出費を紹介します。
ちなみに、ぼくはお酒もタバコも一切やりません。これらもジョージアでは安いとはいえ、チリツモなので好きな人は忘れずに!
電化製品:5,367円/月
僕が4ヶ月間で買ったものは以下のとおり:
- UPS(無停電電源装置):10,222円
- ドライヤー:4,485円
- Wi-Fiルーター:3,648円
- エネループの充電器:2,088円
- 不明w:1,026円
ぼくはPC&ネット環境を重視しているのと、ヘボいドライヤーがイヤなので、そこそこお金を使ってます。
こんなものを買う人は少ないにせよ、ドライヤー・ヘアアイロン・炊飯器・電子レンジなど、電圧違いで日本のものが使えなかったり、家に備え付けられていない電化製品を買う人は多いはず。
こういう出費もありますから、頭に入れておきましょう。
家具・雑貨:2,878円/月
クローゼットを有効活用するためのプラスチック棚、長時間のPC作業をラクにするための良いクッション・部屋履き用のスリッパ…などなど、細かなものがいろいろ。
4ヶ月トータルは11,513円なのですが、このうち7000円分は多くの人は買わないようなモノだったので、一般的には1,000円/月ぐらいでしょう。
衣類:2,867円/月
買ったもの:
- 冬物:2,660円
- セキュリティ機能豊富なショルダーバッグ:7,597円
- イヤーマフ:1,210円
(旅先でなくしたので購入)
ぼくは夏物・冬物の衣類それぞれ約5日分+コートやクツなどを日本から国際小包で送っているので、現地調達の必要はないはずでした。
ところが、9月入りだったので夏~秋の服だけ持ってきたら、日本からの荷物が届く前にえらい寒い日が何日かあり、現地で買い足すハメになるというというハプニングが。
バッグは皆さん買うとは限りませんから、衣類は月割りで平均すると1,000円/月ぐらいになる人が多いと思います。
ちなみに、ジョージアで最大の衣料品チェーン「LC Waikiki」は、値段・クオリティともだいたい日本のGUぐらいのイメージです。
コンタクトレンズ:1,900円/月
ジョージアでもコンタクトは売ってますが、日本にあるような格安品はないので、相対的に高くなります。
ぼくは日本から1ヶ月分ほど持参し、かつ毎日つけるわけではないので、この4ヶ月間で1ヶ月分だけ現地購入しました。それが7,600円。
健康保険:2,089円/月
日本のクレジットカードには海外旅行保険が付帯されていることが多いですが、そのほとんどは「日本出発から90日間」です。
3ヶ月おきに日本に帰れば都度リセットされますが、そういうわけにもいかないので、僕はジョージアの保険会社の健康保険に加入しました。
それが月60ラリ×12ヶ月分で、1年分を一括払いしたので10%引き→658ラリ。これを12で割るとこの金額になります。
一応、ジョージア入国の要件として「滞在期間をカバーする健康保険に加入していること」というものがあるので注意しましょう(チェックされたことないけど)。
美容院:665円/月
ぼくは、日本からジョージアに移住した美容師のKOHくんに2回切ってもらい、1回は物々交換での支払いだったので計上されていない…という、計算がめんどくさい状態なので、詳細は省きますw
ジョージアのローカル美容室はカット300円~1000円程度なので、ここから計算してください。
【”普通はかかる出費”まとめ】普通は5000円/月~ぐらい?
家電・雑貨・衣類と、ぼくの買い物には特殊なモノが混ざっているので、普通の人はそれぞれ1000円/月ぐらいでしょうか。
目が悪くなければコンタクトは不要ですし、健康保険や美容院ももう少し削ることができます。
“必須じゃないけど、普通はかかる出費”全体で5000円/月ぐらいになる人が多いと思います。
日本でかかり続ける出費:40,804円/月
意外と見落としがちなのがコレ。
ジョージア移住したって、日本のAmazonプライムやNetflix、Adobeのサブスクなどの課金を続ける人は多いはず。
ぼくの場合、ほかにも1年前に買ったノートPCやiPadの分割払いだったり、ブログのサーバー代・ドメイン代などもかかります。
有料サービス利用料:10,661円/月
ジョージアの物価に慣れると、このあたりのサブスクリプションや会員費もバカにできなくなってきます。
使うサービスの違いこそあれ、ノマドワーカーならこれぐらい使ってる人も多いのでは?
- Adobe Photoshop・Premiere
- dアニメストア
- Amazonプライム
- Microsoft Office
- freee(会計ソフト)
- ATOK
- VPNサービス
- 有料メルマガ
※Officeは年間一括払いがたまたまこの期間に入ってきたので、厳密に計算するとトータル8,600円/月ぐらいになります。
分割払い:21,500円/月
分割払いでこんなに買い物する人は少ないかもしれませんが、スマホを分割払いで買ってる人はいるんじゃないでしょうか。
- ノートPC
- Mac mini
- iPad Pro
サーバー・ドメイン関係:2,358円/月
- エックスサーバー
- お名前.com
移住前のネットやスマホ利用料:総額23,865円
これは家のネット回線やスマホなど、日本で利用していた9月までの利用料が翌々月になってから請求されたものです。
ぼくの場合は、フレッツ光・So-net・格安スマホ(エキサイトモバイル)がこのパターンでした。
移住してから2~3ヶ月たっても5,000円レベルの請求が襲ってくるので要注意!
月5万円生活を狙うなら、これは死活問題です。
【”日本でかかり続ける出費”まとめ】ノマドワーカーなら1万円/月~ぐらいかかる
分割払いの有無、サブスク利用の量によってだいぶ変わってきますが、ノマドワーカーとしてジョージアに来る人なら、1万円/月ぐらいはかかってる人が多いと思います。
日本のネット代・スマホ代が遅れてやってくることもありますから、その分の出費も考えておきましょう。
VAT(付加価値税):総額90,587円
これは日本から引越荷物をたくさん送る人は要注意ポイントです。
詳細は以下の記事を読んでいただきたいのですが、「1便あたり300ラリ以上または40kg以上の国際貨物」は、内容品の金額の18%がVATとして課税されます。
ぼくはPCやカメラ関係の荷物を多く送っているので、ここにガッツリお金がかかっています。
また、海外の通販サイトで買い物をして、それをジョージアに発送する場合も同じように課税されます。
ぼくは日本からの引越荷物4箱と、通販で購入したOSMO Actionの分で計9万円かかっています。
残る47万円(12万円/月)は…ぜいたく費(笑)
ここまでで、4ヶ月で使った112万円のうち、65万円はカバーしました。4ヶ月で割ると、すでに16万円/月(笑)
では残る47万円はというと、もはや生活には必要ないお金、ぜいたく費です。これもザックリ紹介していきます。
旅行:79,782円/月
この4ヶ月間で、ぼくはジョージアを拠点に海外旅行と国内旅行を2回ずつしています(=毎月旅行してる)。
完全なぜいたく費ではありますが、せっかくジョージアに来たのに完全ひきこもりでは、むしろもったいない。
では、内訳です。
- 宿泊費:28,303円/月
- 交通費(飛行機・鉄道):27,310円/月
- レンタカー&ガソリン:9,555円/月
- 食費:10,738円/月
- アクティビティ:9,590円/月
- その他:1,870円/月
宿泊費と交通費には、一部2月以降の旅行のための支払いが含まれています。
飛行機は基本的にLCC使用ですが、どうしても行きたかったので往復3万円のチケットを一度取ったのと、マイル使用で日本に帰る便のサーチャージ2.6万円というのが含まれているので、これを除外すると1.7万円/月ぐらいになります。
ホテルはドミトリーとかぼくはムリなので、安くても1泊5000円。
アクティビティというのは、サーキットでレースカーを運転するとか、ウィーンでコンサート鑑賞するとか、ちょいちょいカネかかることをやってます。
多くの人は、ジョージア拠点のヨーロッパ旅行であれば1回3~4万円で行けるんですかね?
趣味の買い物&ゲーム:26,753円/月
新しいカメラやレンズを買ったり、フリーマーケットで見つけたソビエトの勲章を衝動買いしたり、うっかりSteamでゲームをダウンロードしてハマったり…といった感じです。
さすがに毎月コンスタントに2.6万円は使わないと思いますが、年間でならしたら1~1.5万円ぐらいは行っちゃうんじゃないかな。
その他:1,512円/月
海外通販の送料や、みんなで公衆浴場に行ったりサッカー観戦したり…といった、4ヶ月分の細々としたものを平均したらこの金額になりました。
【ぜいたく費まとめ】平均したら月2~3万円になる人が多そう?
多くの人は、年に1~2回の大きな買い物で5万円、3ヶ月に一度、5万円ぐらいのヨーロッパ旅行ってとこでしょうか?
これだと、お買い物5万円+旅行5万円×4=25万円/年→2万円/月ぐらいですね。
現実的なジョージアでの出費:7万円/月+旅行や趣味の買い物
各項目で「普通の人なら~円ぐらい」と書いてきたので、それをまとめてみます。
- 必須の生活費(家賃や食費):55,000円/月~
- 普通はある出費(服や日用品):5,000円/月~
- 日本でかかり続ける出費(サブスク等):10,000円/月~
これを合計すると、7万円/月~。
これぐらいが、極端な削り方をしない、無理のないジョージア生活にかかるコストでしょう。
現地のジョージア人の生活費を考えても、実家住まいで家賃ゼロ、かつノマド系のサブスクがない分をマイナスすると3~4万円/月ということになりますから、納得感のある数字になります。
ここに、年間の大きな買い物や旅行分を上乗せすると9~10万円/月。
これぐらいが、ジョージア移住をして楽しい毎日を送るために必要な金額だといえるでしょう。
蛇足ですが、ゼロから5万円/月をリモートで稼げるようになるには結構頑張る必要がありますけど、それを5万円→10万円にするのはそこまで難しくありません。
なので、月5万円生活も不可能ではないでしょうけど、月10万円使える状態で来た方がハッピーだと思いますよ!
月5万でも10万でも日本と比べたら激安で、他にもメリットいっぱいのジョージア移住。
とはいえ、100%良いところだけ…なんてことはないので、よかったらこっちの記事も読んでみてください!