ジョージアで必要な英語力をトリップアドバイザーとかで調べてみると、「通じる」と「通じない」が見事に真っ二つ。
僕自身は帰国子女(子供の頃にアメリカ2年在住)で、英語の授業では苦労しなかったし、英語圏への旅行ぐらいでは全然問題ありません。なので、「まぁ、なんとかなるべ」と思ってジョージア入りしました(もちろん、ジョージア語は話せません!)。
そんな僕が、ジョージアで英語が通じるかと聞かれれば、ズバリこう答えます。
通じないと思っておけ
でも、安心してください。
最後に触れますが、日本の学校で習った程度の英語をなんとなく覚えていれば、ジョージアで必要な英語としては充分なはずです。
ジョージアで英語が通じる人、通じない人
当たり前ですが英語力は人それぞれなので、通じる人・通じない人がいます。
なので、場面別にまとめてみました。
◎:通じるし、上手
- 税務署・郵便局の係員(トビリシ中心部)
僕がジョージアで最も英語が上手だと感じたのはこの人達。
郵便局は全員が上手なわけではありませんが、住宅街エリアにある支局でも英語の上手な方がいて、日本から送った荷物にかかる関税/消費税についての細かいやり取りもできました。
税務署は外国人利用者も多いことから、ちゃんとした英語を話せる人が揃っているようです。
◯:やり取りはできるけど、複雑な話はできない
- 空港職員・空港内のショップ店員
- 銀行の行員(トビリシ中心部)
- 観光地や外国人が多いエリアのレストラン店員
一般的にここまでが「通じる」といっていい人達。中学~高校レベルの英語を用いたやり取りは問題ありません。
普通に注文を取るとか、スマホのSIMを契約するといった定型業務に関するやり取りはスムーズです。
ただ、料理に入ってる具材を聞くとか、何か細かい質問をしようとすると伝わらなかったり、勘違いされることもあります。
僕はマルジャニシヴリ(トビリシ市内の繁華街)のマチャヘラ(たぶんジョージア最大のレストランチェーン)でヒンカリを1つ頼もうと思ったら、「Minimum 5」と言われたので、腕をバッテンにして「Then, zero ヒンカリ」と伝えたんですが、しっかり5個出てきちゃいましたw
△:通じる人は半分以下で、片言のみ
- ローカルなレストランの店員
- ホームセンターの店員
観光客向けではないローカルなレストランや、ケバブの露天みたいなところでは英語でのやり取りは困難と感じました。
英語メニューや写真付きメニューがあれば指差ししながら注文して、テーブル会計の時は店員を呼ぶときにカードも見せたりすることでその場を乗り切ることはできますが、会話できる人は少ない印象です。
✕:ほぼ通じない。いくつか単語を知ってるだけ
- タクシー運転手(配車アプリBoltだと△)
- デリバリーのスタッフ(UBER Eats的な)
- スーパーのレジ
- 郵便配達の人
あまり会話できなくても困りませんが、このあたりの人達は英語がほぼ通じません。
伝わるのは数字やYes/Noぐらいで、あとは身振り手振りで解決する感じ。
タクシーやデリバリーはスマホアプリでほとんどのことが完結しますし、スーパーや郵便配達の人とやり取りする機会も少ないとは思いますが、何か質問したくなったときは苦労しそうです。
Google翻訳も万能ではない
「困ったときは翻訳アプリに頼めばいい!」という姿勢でジョージアに飛んじゃう姿勢は大好きですが(僕もそうですw)、アプリも万能ではありません。
ジョージア語については、音声入力もカメラ入力も非対応です。
なにしろジョージア語は話者が400万人しかいませんから、1億3000万人が話す日本語よりはるかにマイナーな言語です。当然、辞書の精度も低め。
特に、日本語→ジョージア語の翻訳だとマイナー言語同士なのでかなり怪しい翻訳になりがちで、僕はもっぱら英語→ジョージア語にして使っています。
それでも「?」という表情をされることがあるので、その程度のものだと思っておきましょう。
逆に言えば、学校で習った英語レベルでも困らない
そんなわけで、エラそうな言い方をすると、帰国子女レベルの英語力があると「自分の方が上手い」ということになり、なるべく簡単な単語や文法を使ったり、時には単語だけ並べるような英語を使った方が通じやすいと感じています。
これって、ネイティブスピーカーが英語が不得意な日本人と話すときと同じことだと思います。
海外経験がない日本人と一緒で、ジョージア人も母国語がマイナー言語で、普段はジョージア語しか話さない。英語もできた方がベターだからと学校で英語を教わるものの、普段使うことはないからそれほど身に付かない。
日本人にとっての英語とまったく一緒です。
ということは、ジョージア人も学校で習った英語でなんとなく覚えているものを引っ張り出して使っているわけですから、彼らと英語で話すには、日本の学校で教わった英語を使えればそれで充分ということです。
それ以上の英語を話しても、どうせ通じないんですから。
まとめ:語学力のことは気にせず、行っちゃいましょう!
この記事を最初に書いたのは、僕がジョージア入りして約2週間経ったときです。
移住経験として2週間というのはヒヨッコですが、ほとんどの旅行者よりは長く滞在していることもまた事実ですから、充分に参考にしていただけるはずです。
僕は英語は話せますが、ここまで書いてきたとおりそれほど通じませんし、ジョージア語は「こんにちは」「ありがとう」「すみません」ぐらいしか分かりません。
それでも日常生活には困らないので、英語やジョージア語が話せなくてもなんとかなります。
言葉の不安で来ることを諦めちゃうにはもったいない素敵な国なので、気楽に遊びに来てください!